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福岡市中央区桜坂のこども英会話教室(美川オーラゆき主催オーラビーシーズ英語教室)

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英語を学んで認知症を予防

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2023年1月9日の毎日新聞全国版に活動を掲載していただきました。
人生100年クラブというシリーズの【英語を学んで認知症を予防】という記事です。

コロナ禍が始まって以来、福祉施設でのお仕事は止まったまま。
でも、またきっと再開できますように。
そして、新しい出会いがありますように。

下の写真をクリックすると写真が拡大できます。
また、写真の下に記事全文も掲載しますのでご一読ください。

利用者に、英語を学ぶ機会を提供する高齢者施設が出てきている。自分の母国語以外の言語を学習することで「将来の認知症発症リスクを下げる可能性がある」とする研究が出てきたこともあって、英語を楽しく学びながら、健康維持に努めようとする施設が増えている。高齢者向けの英語の学習プログラムを取り入れている介護施設や英会話教室に話を聞いた。

●高齢者施設で提供

東京都板橋区の「デイサービス 蓮根邸」で2022年11月下旬、英会話のプログラムが行われた。女性講師が、太陽の絵が描かれた紙を掲げながら「今日の天気は?」と聞くと、デイサービスに通う60~90代の男女21人は晴れの意味の「sunny(サニー)」と答え、両手をグーとパーに交互に動かしながら太陽を表現した。
天気について学んだあとは、講師が「eye(目)」など、顔の各部位を英語で説明。講師が「mouth(口)」と話すと、話したのとは別の部位(例えば鼻など)を触れるゲームをして楽しんだ。最後は参加者全員で米のポピュラーソング「You are my sunshine(ユー・アー・マイ・サンシャイン)」を英語で歌った。参加者からはプログラムが行われた45分間、笑顔があふれていた。
同デイサービスは人材派遣大手のパソナグループの関連会社「パソナライフケア」が運営している。パソナグループ傘下の「パソナフォスター」がシニア向けに開発した英語プログラム「脳活英語」(今月発売)を試験的に導入していて、この日は3回目のテスト開催日だった。
プログラムを初めて受けた眞中進さん(79)は「特に歌が楽しかった。また参加したい」と話した。2回目の参加という大野洋子さん(90)は「子どものころは戦時中で、英語を学ぶことはなかった。また、英語を話してみたい」と笑顔を見せた。

●五感に働きかける

このプログラムを開発した一人で、パソナフォスターの芝崎麻莉子さんは「英語を聞くとともに、手を使いながら英語を話すなど、五感を使って会話をすると、言語の習得度は上がり、脳のトレーニングになるのではないか」と話す。そのためプログラムでは、ただ話すのではなく、手を使うなど、五感に働きかけることを意識しているという。
同社は元々、幼児向けの英語プログラムを提供していた。今後、高齢化により、介護施設のニーズの高まりが予想され、各介護施設では利用者が楽しめるプログラムの充実が求められる。そのため、幼児向けプログラムを応用した新サービスを進めようとしている。同社が運営する介護施設で試行しながら開発していったという。芝崎さんは「幼児の英語習得メソッドとリンクする部分がある。それに加え、高齢者は指先が思うように動かなくなることがあると聞いた。指先をいかに使うかなども考えて開発した」と話す。
芝崎さんは「参加者には、新しいことを始めることで意欲の向上につながったり、認知症予防になったりしてくれれば」と期待する。
「デイサービス 蓮根邸」の責任者である桑田香織さんは英語のプログラムについて「参加者の中には、短期の記憶が1~2分しか持たず、受け答えするのが難しい時がある人もいる。しかし、このプログラムに参加している時、講師の動きをまねていて、驚くことがあった」と話した。パソナフォスターは22年度中に、通所介護施設20カ所にこのプログラムを導入し、23年度は100カ所での導入を目指すという。
 福岡市の英会話教室「ORABC′s(オーラビーシーズ)えいかいわ」は13年から、同市内の高齢者施設などを訪問し、英語を使ったレクリエーションを行っている。台所や寝室などが描かれた一軒家のイラストを使い、それぞれの単語を楽しみながら学んでいる。
 教室を主宰する美川オーラゆきさんは「最初は緊張して座りながら自分の順番を待つだけだった参加者から、徐々に質問が出るようになった」と利用者の変化を語る。高齢者施設のスタッフからも「英語の時は、(利用者が)いつも楽しみにしていますよ」と声を掛けられたという。

●楽しむことが大事

高齢者が母国語以外の言語を学習することで、認知症発症のリスクを下げることにつながるかについて、東北大加齢医学研究所の瀧靖之教授(脳医学)は「健常な高齢者が新たに外国語を習得することで認知機能が保たれて、将来の認知症リスクを下げることが示唆されたという論文が過去に発表されている。将来の認知症発症リスクを下げることは可能だろう」と説明する。
新たな言語を習得しようとすることは、脳の活性化に良く、さらに会話をするというのは脳の健康を保つうえで非常に重要だと指摘する。瀧教授は「語学学習が楽しくなっていくと、主観的幸福感を高めるということが考えられる」と分析した上で、「毎日がささやかながら楽しいというのは、動脈硬化系の疾患リスクを下げ、寿命を長くする効果があるとみられる。生活習慣病のリスクが下がるとアルツハイマー型認知症のリスクを下げる可能性もある」と話した。
瀧教授は、勉強する上で大切なこととして「一番大事なことは楽しむこと。頑張りすぎる必要はなく、楽しい夢や目標を持ちながらやるのが大事だ」と強調している。【道下寛子】

*このブログは毎日新聞社の許可を得て記事を転載しています。
*この記事を毎日新聞社に無断で転載する事はおやめください。

 

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